嵯峩螺鈿・野村 / Nebula

素材:木、純金、鮑貝、漆
サイズ:L15×φ2.4cm
色柄:漆黒

京都らしさの追求

 まるで葉巻のようなしっかりとしたフォルム。これは嵯峩螺鈿・野村が開発した高級万年筆「Nebula(ネビュラ)」である。中心から両端に向かってモザイク調に螺鈿が施されており、青と赤の光がまばらに輝く。両端には金粉がうっすらと掛かる。ネジ式のキャップを開けると、軸の部分にまで加飾が続いている。「漆黒の宇宙に広がる星雲をイメージした。また深海の中に潜む貝の群れのイメージでもある」と同店を営む伝統工芸士、野村守は話す。伝統技法を用いながらも、抽象模様の表現は新しいチャレンジだった。
 同店では京漆器・螺鈿の製造販売を行っており、漆塗りから加飾までを一貫生産している。これまで主に女性向けのジュエリーや茶道具を製造してきたが、客層やアイテムを広げるため、今回、男性向けのステーショナリー開発に至った。万年筆に欠かせないペン先などの仕入れと生地製造は、木工所に依頼した。今後、審美眼の高い男性に向けて訴求していく予定だ。

伝統工芸士 野村守

〒616-8422 京都市右京区嵯峨釈迦堂大門町26
Tel:075-871-4353
Fax:075-871-4353
Mail:info@sagaraden.com

https://sagaraden.com

出展企業一覧